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コラム

Screen SharingIT

ヘルプデスクやIT管理者の皆様にとって、ユーザーからの「パソコンの調子が悪い」「変な画面が出た」という問い合わせほど、対応に苦慮するものはありません。電話やメールのやり取りだけでは状況が見えず、解決までの時間が長引く——そんな「見えない」ストレスを解消し、エンタープライズレベルのセキュリティと効率性を両立するのが、Taniumの「Screen Sharing(スクリーンシェアリング)」機能です。

今回は、単なるリモート操作ツールとは一線を画す、Tanium独自のアーキテクチャに基づいたScreen Sharingの真価について解説します。

「コンソールから直結」:ツール切り替えの無駄を排除

一般的なリモートサポートでは、管理台帳で端末を調べ、別のリモートツールを起動し、IDを入力して接続する…といった「ツールの切り替え(コンテキストスイッチ)」が発生します。

TaniumのScreen Sharingにおける最大の強みは、Taniumコンソールへのネイティブ統合です。管理者はTaniumで端末のパフォーマンス低下やセキュリティアラートを検知したその画面から、ワンクリックで「Open Screen Sharing session」を選択し、即座に接続を開始できます。

調査から解決までを単一のプラットフォームで完結させることで、解決までの平均時間(MTTR)を大幅に短縮し、管理者の生産性を劇的に向上させます。

「有人」と「無人」:あらゆるシナリオに対応する柔軟性

Tanium Screen Sharingは、企業の多様なサポートニーズに応えるため、大きく2つの接続モードを提供しています。

  • Attended Session(有人接続): ユーザーがPC操作中にサポートを行うモードです。WindowsおよびmacOSに対応しており、接続時には必ずエンドユーザーの画面に承認を求めるポップアップが表示されます。プライバシーを尊重し、ユーザーの許可なく画面が見られることはありません。
  • Unattended Session(無人接続): ユーザーが不在の夜間メンテナンスや、キオスク端末、サーバー管理などに適したモードです(主にWindows対応)。ユーザーの承認なしで接続が可能ですが、この機能を利用できるのは特別な権限(Screen Sharing Support Session Unattended)を持つ管理者に限定され、厳格に制御されています。

エンタープライズ水準のセキュリティとガバナンス

「画面共有」は強力な権限であるため、セキュリティ対策は必須です。Taniumはこの点において、妥協のない機能を実装しています。

  • 完全な証跡管理(監査ログ): 「いつ」「誰が」「どの端末に」接続したか、セッションの開始・終了時刻などのアクティビティはすべてTaniumの監査ログ(Audit Log)に記録されます。これにより、不正操作の抑止とコンプライアンス遵守を確実にします。
  • セッション録画と制御: 組織のポリシーに応じて、セッション内容を録画することが可能です。「常に録画する」「エージェント(管理者)に判断させる」「録画しない」といった設定を柔軟に適用できます。
  • スクリーンカーテン機能: 特権IDのパスワード入力や機密設定を行う際、リモート操作中にユーザー側の画面を一時的に見えなくする「スクリーンカーテン」機能も利用可能です。これにより、管理者は安心して高度なメンテナンス作業を行えます。

事前準備不要のスマートな展開

従来のリモートツールのように、事前に全端末へ重い常駐エージェントをインストールして回る必要はありません。Tanium Screen Sharingは、Tanium Clientが導入されている環境であれば、必要なツール類(ScreenMeetクライアントなど)は接続時やポリシー適用時にTaniumの「Endpoint Configuration」機能を通じて自動的に展開・設定されます。

管理者はインフラの維持管理に時間を割くことなく、本来のサポート業務に集中できます。

おわりに

Tanium Screen Sharingは、単に画面を見るだけの機能ではありません。Taniumが持つリアルタイムな可視性と制御能力に、セキュアなリモートサポート能力を融合させたソリューションです。

トラブルシューティングの迅速化、セキュリティリスクの低減、そしてIT管理者の負荷軽減——これらを同時に実現するTanium Screen Sharingは、現代のデジタルワークプレイスを支える不可欠なインフラと言えるでしょう。