「Taniumではどういう情報が取得できるのか」
タニウム社に在籍していた当時、私が直面した悩ましい質問が、この2つでした。
これらはTaniumの本質を知るうえで非常に重要なポイントです。
Taniumをどう捉えるかは、人によって異なります。
セキュリティ製品として認識している人もいれば、資産管理や衛生管理ツールと考えている人もいます。
ただし、それらはTaniumが持つ機能の一部にすぎません。
最近、私はこのように答えるようにしています。
「Taniumは、”今”を知り、”今”対処するためのツールです。」
Taniumの核心は、鮮度の高い情報を取得し、そこから判断・対処を可能にするという点にあります。この肝となる特徴をもとに、資産管理、パッチ管理、アプリケーション管理、ポリシー管理、脆弱性管理、EDRといった機能が提供されています。
つまり、Taniumの本質は様々な機能を提供するツール郡ではなく、即応性を備えた端末管理プラットフォームだと言えます。
多くの端末管理ツールでは、取得できる情報が事前に決められています。そのため、Taniumに対しても、このような質問をいただくことが多いのだと考えています。
Taniumでは、Questionと呼ばれる専用の構文を使って情報を収集します。
このQuestionは、Sensorと呼ばれるパーツを自由に組み合わせることで、取得したい情報を取得したい端末から収集することができます。
Sensorはタニウム社から提供される公式なものだけでも数百から1,000個程度に上ります。これらSensorの実体は、VBSやPython、Shellスクリプトであり、スクリプトさえ用意すれば自由にSensorを追加することができます。
つまり、「端末からコマンドで取得できる情報であれば何でも取得できる」というのがこの質問に対する答えになります。
900種類を超える取得可能項目
リアルタイムでの情報収集結果
今後の投稿では、Taniumが他の製品と一線を画す以下のポイントについて詳しく掘り下げていきます。
・情報収集のスピードと柔軟性を両立する「Question」
・資材配信と対処を実現する「Action」
・端末の状態に基づき対象指定を可能にする「動的なグルーピング」
・衛生管理ツールとしてのTanium
取得情報を可視化するダッシュボード